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お正月の過ごしかた

つづき。



次の日。
実はあたしは旅行に行く予定でいた。
1泊で一人で。

その出発の時間が迫ってきたので、一度家に帰って準備をしなくてはならない。
朝7時ぐらいに、「寂しくなるなあ」という彼にじゃあねをして、
あたしは帰宅して、準備をして旅行先へ向かう。


ところが。


向こうについて、着いたよーっていうメールをした。
そしたら返事が来て、
「めっちゃ具合が悪い・・・・動けない」と!


えーーーまじでーーー。

とたんに急に心配になってしまう自分。
今回の旅行では、あわせて4人の人とアポをとっていて、
もしかして5人になるかもしれなかった。
自分の好きなところへいきつつ、それぞれの人と顔合わせをしたり、おしゃべりをしていく予定だったんだけど、
どの人も、今の時点では、すっかり彼の心配さに負けてしまい・・・


ん~・・・・
ここは、帰ろうかしら。


心配で電話した。
「大丈夫?」と。
そしたら、昨日の飲みすぎがたたったらしい。ほんとに動けないらしい。
もともと、病気を持っているので、それと絡んでさらに悪化してるらしい。


「わかった、今から帰る。夜つくから、もうちょっとゆっくりしていて」
と言った。
彼は「でも、せっかくの旅行でしょう?」っていってたけど、
最終的には「beeに任せる」って。

んじゃ、帰るしかないな。

即決。

と同時に会う予定の友達全員にメールでキャンセルの意向を伝える。
(ゴメン、Gちゃん。実は彼だったんです・・・)
そしてホテルに行ってキャンセルをして(お金かからなかった!よかった)、
滞在時間3時間で、またとんぼ返り(笑)


あーあーもー、
恋をするとこういう動き、しちゃうんだよねえ。
素で一人だったら考えもしないんだけどねこんな動き方。
友達たちごめんねえーーーほんとに。申し訳ない。
久々にできた彼氏なので、ゆるしてくれぇ(苦笑)

そして、滞在時間数時間でとんぼ返りをしてきて、
彼のおうちへ向かう。
扉を開けた彼はそんなに悪い具合ではなかったみたいだった。
起きて、ごはんをたべたらすこしよくなったって。

その後また、おうちでのんびりして、
次の日に。


次の日は、ゆっくり目覚めて、あたしだけ買い物に。
彼のおうちは、あたしが買い物をいつもするデパートから近い。
街の中なのです。
なので、歩いて地下鉄に乗って、数十分でデパートについてしまう。
普段、クルマで1時間ぐらいかけないといけない場所が、
「いってきまーす」って家を出て数十分で着いてしまうなんてすごく不思議。
そして、理想!

買い物から戻ってきて、二人でのんびり、初詣。
これまた近くに大きな神社があるので、そこへお散歩がてら。
あたしたちは、手はつながないけど、彼が「ほいっ」と腕を出すので、
腕をあたしが組む。

あたたかい日差しの中、お参りをして、
その後スーパーで今夜のゴハンの食材を買い、家に戻る。


なんだか、ささやかなことだけど、嬉しいなあと思った。


そんなお散歩の最中、いろんな話をした。
彼がバツ2であるということ。今までの人生の経緯。
そして結婚に対してどう思っているか。
そんなシリアスな話をしながらも、時々冗談が入ったりして、
楽しいお散歩。


そして、次の日までまたのんびり。
次の日はお互いがお正月休みの最終日。

この日は、あたしを送っていかなければいけないってことだったので、
お昼過ぎに出て、ドライブしながらあたしの家まで向かう。
彼のクルマは、ちょっと古めだけどあたし自身の好みのクルマ。
助手席に乗せてもらって、いい気分。

と同時にすごく不思議な感情が生まれた。
だってつい数日前まで、ここにいるような仲じゃなかったのに・・・
彼も言ってた、「オトコとオンナはこわいよね~、さっきまで敬語使ってたりしたのにもうこんなふうなんだよ」と。

たしかに。
あたしも自分の年末の感情を考えると、
今ここに当たり前のようにして寄り添っている自分がすごく不思議だ。
寂しかったのか?・・・・少なくともそうではないと思う。
寂しさが形を変えて、彼を求めたのだったとしたら、
もっと前に求めているかもしれないから。

ただ、彼は本心のところどうなのかわかんないけど。

まったりしてるとき、何度も聞かれた。
「本当は、こうなるかもしれないと思ってここにきたでしょ?」って。
でも、あたし自身は鍋の日は帰ろうと思っていたし、
なにもなければなにもないで、楽しかったーって程度で帰ろうと思ってた。
そう聞かれたのなら「うん・・半分ぐらいそう思ったかな」って言ったら彼は笑ってたけど。

「じゃあ、あなたはこうなるかなと思ってた?こうしたい、って思ってた?」とたずねたら、
「こうしちゃおう、とは思ってた」と。まあ正直な。
「でも、もしこうならなくて、beeが『もう帰ります』って感じだったら、ちぇって思った」って笑いながら言ってたので、
まぁそりゃ、男女が二人密室にいれば、こうなってもおかしくないし、そう思っても不思議はないなと思ったさ。

そんな感じで、4日目は、彼は割と夜、早い時間に帰っていった。

つづく
by my-bee | 2007-01-07 16:59